銀座を歩ける木こりの話

ダイエットをしたことがなかった事は前にも書いたが、やってみてカロリーとか気にしてみると、サラダカロリー低いのね、あぁサラダでもものによっては300kclあるんだ、え、海藻系100kclないじゃん、なに鶏肉だったらカロリー低かろうと思っていたけれどチキン南蛮弁当1,100kclあるんだけど！　なに、おにぎりよりもサンドイッチの方がヘルシーで痩せそうとか思ってたけどカロリー的には変わらないじゃん、具次第じゃん、とか色々思う。

私は仕事で必要な文献や、差し迫った事情がなければ物語のない本をほとんど読まない。エッセイとかもほぼ読まない。じゃぁなんでこんなブログを書いているんだという話しだが、まぁ実際読まない。

妻は離れたがっているように見える。この首輪が苦しい、この首輪がなければ私はもっと輝けるし、人の役にも立てる。私が私の価値付けをして欲しいのは家族ではなく世界だ。そう切実に叫んでいるように見える。それが本当なら、私はただ私のエゴで愛する人を縛り付けているだけだと、思ったりもする。

大変な生活は、私たちの関係性を濃くした。誰も頼る人がおらず、つわりのひどい妻と二人、日々、静かに生きていた。今と比べて当然だがお金がなくて、それで揉めることもごくごくたまにだがあった。本当に苦労を掛けた。それでも、基本的には仲良く、助け合って、笑い合っていたと思う。30前の若い二人の日常。

運転中暇だったので、たられば妄想に耽る。妄想は無責任で誰も傷つけなくていい。もし、この記憶を持ったまま昔に戻るとしたらいつに戻るか。小学生、中学生、高校生、大学生、就職した頃、どれも楽しい。

幸せの実感は他にも色々なところにあって、私の理想は実感を探す事が得意な人である。見上げれば雲のかかり方が美しい、下を見れば庭に植えた枝垂れ桜の若木が大きくなっている、寝る前に次は藤をこっそり植えてやろうかと画策する、右を見れば妻が旅行の計画を楽しそうにしている、左を見れば長男次男が新しいゲームのキャラクターに関して話している。未来を見れば子供たちがたくさん食べるようになって食費を心配する。今を感じれば雨音のリズムが激し過ぎず、静か過ぎず心地よい、風に何かは分からないが懐かしい匂いが混じっている。

取り合えず、筋トレをしてみたが、脂肪が落ちるというよりも＋筋肉と言う感じでプロレスラー体系に近づいて行っているのに気が付き考えを改めた。知り合いに筋肉ついて代謝を増やして痩せるんですよと正論を発射されたが、スルーした。そもそも痩せたいだけでマッチョを目指していない。鏡を見てこれ違う感がどうしても拭えず。

私の周りには昔から色々な人がいたので、元々偏見が少ないタイプであると思う。逆に当時は今よりも、ただ目の前のその人を、ただその人として受け止める傾向が強かったかも知れない。責任がないから、それで良かった。無責任に、受け止めて、受け入れて、見送る事が出来た。見送る、とはよく言い過ぎで、見放す、突き放す、事もあったのかもと思う。

私には共感力がないと言う。妻と話していると、確かに、私には共感力がない気がする。多分、そもそも共感の必要性が今一つ分かっていない。 　全く分からないのではないが、共感って共に何かを感じた時に生まれるものであって、何かを共に同じように感じるという事、そこの意味は分かる。ただ、相手の状況や考え方に表面的に共感しているようにする目的が分からない。