薪棚を作る、事は皆さんそうないと思う。街中では薪が必要な暖炉や薪ストーブ自体、煙問題あり、薪の入手先問題もあり、そうないだろう。
かく言う私もこんな日がくるとは思っていなかったのだが、実家をリフォームするにあたり、念願の薪ストーブを置くことになり、庭にリフォームの廃材が積んであるのを指差して父が、薪棚になるんじゃない? と言ったことがきっかけで、薪棚を作るに至った。
元々私も妻も自分でできそうなものは自分でやってみる気質なので、私や子供達の髪は妻が切り、妻のネイルは私がやる。美味しそうな葉っぱの模様があるラテも自分でいれる。この辺はまたいつか書くが、とにかく結婚当初から本棚やカウンター等は自分で作っていた。別にむちゃくちゃクオリティの高いものではなく、ホームセンターでパイン材を買ってきてゴリゴリとネジを埋め込んでいっただけなのだが、木というのは便利なもので、作ってみるとカウンターの高さも好きに出来るし、引っ越しで合わなくなった本棚は、分解して違う形の棚になっていたりする。木ネジの穴は残るが、気にしない。
本題の薪棚だが、当然、設計図などは書かない。とりあえず大きいノコギリがなかったのでホームセンターでノコギリと釘抜きを買い、子供達と設置場所に向かう。
下の子はノコギリで手を切った事があり、ノコギリの半径2メートル以内には近づかない。
そして、この辺かなと辺りをつけて、このくらいの高さかなとスケールで測ったら高さ140センチ幅2メートルちょい、奥行き47センチの物を作ろうと決まった。奥行きだけ細かいのは、廃材に埋もれていた簀子を下に引こうと思ったからである。必要があれば私だって細かい。センチ一桁も使いこなすのだ。
しばらくノコギリ仕事なので、下の子は釘抜を持って細かい廃材、後に私たち家族の温もりになるであろう木切れの釘抜きをしてもらった。
上の子と私はとにかく柱を作ろうと2メートルくらいの木を140センチに切り始めたのだが、15センチを超える太い柱なのでなかなか大変で、上の子が、太くない? 半分でも良くない? とごねだした。
まー確かに太いと釘打つのも大変だからそれもありかなーと、なり、切り分けた140の柱を今度は縦に半分にし切り始めたのだが、まぁ、そもそも切るのが大変なのに工数増やしたわけだから15センチの厚みのある木を140センチ切るというのは、挫折してやめた。
ホームセンターに行けば買った木材はワンカット50円とかで切ってくれる。そのありがたさを私はどちらかと言うと1ミリくらいのズレで正確に切ってくれると言うことに感じていたのだが、考えが改まった瞬間であった。
縦に切り分けるのを諦めて、長い廃材をまた探してきて140に切り、どうにか柱が4本出来たので置いてみて、後はぐらつかないように適当に木をベタクタと貼り付けていく。
この辺からは電動ドリルのお仕事なので、面白半分に下の子も混ざってゴリゴリネジを差し込んでいく。
作ってみると真ん中が上に薪を置くには重さ的に心許ない感じだった為、支柱を足してまたゴリゴリ。気付いてみれば薄暗くなっていて、あれ、という感じではあったが合計3時間弱で完成した。
出来てみると、こんなものにも3時間近く掛かるんだなーと言う思いと、まぁ出来たからいいかというなぁなぁの思いが生まれる。
やっぱり、作ってみれば、大概のものは出来るんだよなと。
しかし、追記しておくと、一冬を薪ストーブだけで補おうとすると今回作った薪棚だけでは到底足りない。今のところ薪ストーブは私がいる時しか使わず、私が出張などで不在の日はストーブやエアコンで過ごす予定なので、試しにこのサイズと言うことだ。
ただ、それであったにしても、この棚に置くだけの薪をあの廃材から短く切らなければいけないのを考えると、既に、あー、となっている。
下の息子がノコギリへのトラウマを乗り越えてくれる事を祈る。
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