昨日、電気圧力釜のおかげで悔しいながらにトロトロに出来てしまった豚の角煮。
いつも角煮を作った後は半熟卵を作って煮汁に一晩漬けて漬け半熟卵を作り、次の日はご飯に海苔を敷き、その半熟卵と角煮を乗せてとろみをつけた煮汁を掛けて丼にする。
マヨネーズをかけると一気にジャンク感が増すが、私は好きだ。
しかし、豚バラブロック、高くなったな。卵も、ネギもショウガも調味料もすべて。これ結構なごちそうだよな、と思う。豚バラ500gで800円で考えて、10個に分けて作って3個載せてそれだけで240円。卵12個で300円として1個25円で、海苔と米と調味料。で電気代、原価300円では収まらない。原価3割にとか思うとほら、1,000円超えてしまう。
外で食べようと思ったら1,000円…さっきまで売れそう、とか思っていたが、1,000円となると、うーん。私はもう一個以上角煮を要求したい。
まかり間違って1,000円で売れたとしても、粗利700円。月50万粗利で稼ぐには715個売らねばならない。誰も雇えない。私には、…無理だ。
ここまで考えたので、そもそも、と話しを飛躍させてみよう。
最近すべての物が値上がりしていて金銭感覚がおかしくなるのだが、このまま値下がりはしないと考えるとむしろどうにか金銭感覚がついて行っている、と言う事になるのだろうか。
ただ、恐ろしいのは、値上げをしている日本企業も儲かっていない、という事だ。結局どこかしらで輸入品が前提の日本の仕事は、海外の賃上げによって元値が上がり、円安によって拍車が欠けられて輸入金額が上がって、それに耐えきれずに販売価格を上乗せしているだけで、日本企業の利益は値上げによって上がっていない事がほとんどだと思う。儲かっているのは海外企業かと言えば、向こうはインフレなだけで向こうだって生活水準が上がっているわけでは似のだから救いが見えない。マネーゲームと言うならせめて勝者が欲しいものである。
話し戻って日本企業は利益が上がっていないのだから労働者の賃金が上がるわけはない。結果、給料変わらず物価高で生活水準が下がる、という事。一部便乗値上げと非難する声も聞こえるが、便乗値上げしないと給料上げられないわけで、でもそれがさらに物価を上げる。何とか頑張って片軸の賃金を例えばアメリカ並みにしたとしても、片軸の円安がどうにかならなければ多少便乗値上げした所で差を埋めるには至らず生活水準を保つにも至らない。売れるギリギリのところまで値上げしまくった所で早い者勝ちで生活を保てる人がいるというなんとも綱渡りであるように思える。
では、と真面目でもないサラリーマンは考える。考えるだけだけれど。更にすでにアメリカ本社のコテコテ外資系サラリーマンなのだけれど…。私が売れば売るほどアメリカにお金が流れるという事で、なんか申し訳ないのだけれど、これも生活の為。
…どうすればいいのか。と言えば、ここから抜け出すには、日本人が不得意としてきた事に取り組まねばならないのだろう。
海外の賃金にも円安にも捕らわれない仕事、バックリと言えば輸入に囚われない出来れば新しい事、知的財産に関わる物。
輸入しなくても輸出できるもの。そう考えると、韓国の芸能に対する取り組みは素晴らしいと思う。なぜあれだけ国を挙げてアイドルを作り出すのか。輸入なく、輸出できる、外貨を取り入れられる大きな手段だからだ。あれが日本で出来たなら、円安ならなおさら稼げる商売だ。と思った瞬間、そう言えば日本の最大アイドル生産会社がなくなったな、と思い出す。でもあれはあれで仕方がない。あのスタイルはコアな日本人ファンを虜にしてきたが、それが枷となって海外にカスタマイズして打ち出せる状態ではなかったように思う。ただこれに関してはアイドルの良さ自体が分からない私には詳しくは言えない。
では他に日本の資源とは何だろう。元は技術力を売りにしていた日本だが、言葉通り技術を売ってしまった結果、現在他国に比べこれぞという技術は見当たらないのではないか。残っている日本にしかない技術と言うのは海外では価値を見出しにくいニッチな技術と言えるのかも知れない。
アニメとか、ゲームとか、既存の物にも頑張ってもらいたい。もうアニメもゲームも日本のカルチャーではあるが、海外が受け入れにくい複合宗教の背景とかではなく、完全に向こう用作った方がいい。私は日本の背景を背負ったアンニュイなジャパニメーションが大好きでそこをなくしてもらっては困るし、それらはそれらで受けているのも分かるが、日本の漫画やアニメはハリウッドが映画化してもろくなものにならない。アメコミっぽかったヒロアカももう完全日本っぽくなっているし、中国とかインドとかで売れそうなこてこて文化のハイクオリティーアニメを作ればいいのではないか。
あ、好きなものだと熱く語ってしまう。
とにかく! 兎にも角にも! これどういう意味?兎と亀の話?でも追いかけっこの話しではないよ、亀毛兎角っていう仏教用語らしいよ(なんで兎と亀ってセットなんだろう)。
兎に角…と書いていたのだが次男が腹が減ったというので飯を作って帰ってきたらなんか息切れしてしまった。
だってね、なんだかんだ言いながら、私は別に裕福になりたいと強く思っているわけではないし、子供たちが巣立ったら、妻が好きに仕事して、私は細々と庭いじりをしてしみじみ暮らして行ければいいのだもの。天気を見て一喜一憂するのは無料だし、木々の肥料もそこまでお金は掛からない。贅沢に掛かるのは、薪代くらいか。
薪代は稼がないとなぁ、位にしか思っていない私が、勢いで語るにはちょっと荷が重い話題だったかな、と今思う。
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