2023/11/12 薪ストーブのあれこれ

 ようやっと薪ストーブについて書こうと思い立った。

 いつもあれこれあり過ぎて、なかなか辿り着かなかったが、ずっと書こうと思っていた事でもある。

 まず、私は薪ストーブ屋ではないので、細かい事は分からないという事を前提に書いておく。でも、薪ストーブいいよね、ちょっと考えているんだよね、っていう人には使用している側として、何かと参考にしてもらえるのではないかと思う。

 まず、薪ストーブと暖炉は違う、と言う所から伝えたい。

 当たり前だろ、と思われる方はそれでいい。が、そこから話した方がいいと私は思う。煙突ついている下で火を焚いているんだから同じでしょ、と意外に思われがちなのである。

 薪ストーブは、ストーブの中で火を焚いて、薪ストーブ自体を温め、鋳物などで出来た暖められたストーブが周囲を温めるもの。その為火をつけても暖かくなるまでに30分~1時間位掛かる。逆に火を消しても何時間か暖かい。

 暖炉は、耐火性の物で囲んだ場所で火を焚いて、直火で温めるというもの。家の中で安全に焚火をしているようなもので、火を付ければすぐ温かいし、火を消せばすぐ寒い。

 付随して、薪ストーブには色々な機能がある。中に入る空気の量を調節できるし、触媒を通すことで煙の量を減らし、熱を効率よく循環させることが出来たり、温まったストーブの上で料理が出来るものもある。

 暖炉はあくまで焚火なので、乾燥不十分な木を燃やしていたりすると爆ぜて危ない為、大体網のようなものが暖炉の前には置かれている。

 こう書くと、薪ストーブの方がとても優秀に思えるし、実際優秀なのだが、部品が多い分手間とお金が掛かるという面もある。

 暖炉なんて、煙突掃除は必要にしても暖炉の中で火を焚いて、出来た煤をたまに捨てればそれ以外やる事はない。そもそも暖炉の寿命とか、定められていない。

 一方薪ストーブの寿命は、大体10年と言われている。本体の価格は数万円から数十万円と言ったところだろうが、減価償却期間を考えると、ぼちぼち掛かる。因みに最初に設置する事を考えるなら、薪ストーブの本体代より煙突と、煙突工事代の方が高かったりするので注意。

 だから、火を見て楽しみたい、と言うだけであれば、私は暖炉でもいいのでは、と思う。

 薪ストーブと暖炉の違いを書いたが、両方とも木を燃やして煙突から煙が出る事に違いはないので、都会だとなかなかハードルが高い。庭やベランダでタバコを吸うのも苦情が来るのだから、そもそも無理、と言う所も多いのだろう。

 そういう所では煙の出ない火を楽しむ方法もある。エタノールなどの燃料を燃やすものやペレットと言って木を固形燃料にして投下するものだ。

 煙は出ないし、薪にまつわる労力もなくて済む。木が燃えている火の揺らめきと言う点では違いがどうしようもなく出るが、大きなメリットだと思う。

 実際私も今の薪ストーブを20年位引っ張ったら、次はペレットでもいいかと思っている。60歳越えて、子供達も自立して手伝ってもらえないとなれば、薪運びと言う重労働を一人でこなせる気がしない。

 次にコスト面の話し。労力がかかる上に、メイン暖房として考えた場合、薪代はかなり高い。我が家は二階建ての敷地面積130平米位なのだろうが、薪代だけで一冬普通に13万円以上掛かる。普通に灯油や電気と同じ位だと思う。まぁすべて価格が変動するから何とも言えないが。

 その上、先日煙を減らすための触媒を誤って壊してしまい、購入しようとしたら6万円掛かった。

 手間の話し、煙突掃除もなかなか大変だし、そもそも薪、すごい量使うのだが、それを買って家の薪棚に積み上げるだけで重労働で、一日かかる。

 手間もお金もかかる、困った趣味でしかない。

 困った趣味でしかないが、家族には喜ばれている趣味でもある。薪ストーブは窯の中? が700℃くらいまで上がる。それぞれ使い方はあるのだろうが落ち着いて来ても400~500℃位はあるので、焼き芋や、ピザなども作れるし、上に鍋を置いておけば煮込み系の料理はとにかくいい感じになる。冬の料理としては最高である。

 父も子供の頃はみんな薪ストーブや囲炉裏など火で温まっていたという事で、懐かしさも相まって薪ストーブは好きらしい。

 薪ストーブで温まる体は、芯から温まる感じがすると妻も言う。我が家の薪ストーブは鋳物なので遠赤外線とか、そう言うのもあるのかも知れない。

 今日はざっと薪ストーブの概略みたいなものを書いた。

 我が家は古典的な生活をしていそうと思われるが、実は薪ストーブがあるだけで、基本オール電化になっている。

 大体食後は食洗器が活躍しているし、掃除はルンバさんだし、洗濯機もドラム式で乾燥までしてしまうので干すという事はまずない。

 逆に、他の家事の手間があまりかからないようにして、妻の仕事の時間であるとか、薪ストーブの時間だとかが生み出せるのだろう。

 やりようなのだが、我が家のそんなバランスでやっている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました