私の誕生日の朝、今日はたまたま社用車の点検とタイヤ交換にしていたので内勤としていて、たまたまではあるが誕生日だったので日々忙しい妻が一日開けてくれていた。
ありがたやと楽しみにしていたのだが、朝一で私が燃えないゴミに息子のサッカーボールを出そうとして妻ともめた。
私としては長男に確認したはずだったが、長男の記憶はあいまいで、妻からすると思い出の品だから捨てていいはずがないと、子供達もOKするはずがないという事だった。
こちらも別に力強く捨てたいと思っていたのではなく、他の物を集めていた時にあったから聞いて捨てることにしただけで、捨てないなら捨てないでなんの事はないのだが、なんであなたは人の物を勝手に捨てるのだ、前の私のコーヒーもそうだったじゃない。と予想以上に怒られたので、こちらも今日誕生日だし、そこまで言わなくてもよくない？ となりもめてしまった。
私は人よりも物に執着がないから、こういうことが起こるのだとも思う。
ただ、妻の言うコーヒーは、流しに並べられた子供たちのお弁当屋水筒に混ざって並べられていたタンブラーに入ったコーヒーを捨てて洗ってしまったというもので、そこに並べて置いておいたら洗い物だと思うじゃん、と言う言い分もある。
言い分はあるが、言ったところで妻の、分からなかったら聞けばいいじゃない、から、いやあの状況だったらそう思うでしょ、になって、実際勝手に思い込んで間違えているじゃない、になり、一方的じゃない？勘違いさせてる方にも問題はあるでしょう？ と私も言い返してと言う流れは目に見えている為、言わないのが吉である。どうせその後も過去の事を掘り返して責められる、と思うと面倒になる。
そう考えると、言わないのが吉、ではないのだろう。もっと上手なやり方があるのだろうと思う。
とは言え、真っ向から言い分を主張し合って白黒つける話でもないし、そもそも白黒つくような話でもない。妻は自分が正しいと思っているし、私も自分が間違えていないと思っている。妻は正しいは共通なので確定だが、私が間違えになるのかどうかが焦点になるし、それって自己弁護をし続ける事になるから面倒。
では私も自分が正しい、と主張すれば拮抗した話になるのかと言えば、それってただの駆け引きでいい関係になろうという動きではない。
なんで一番近い相手に駆け引きしなければいけないのか。
と思うと、これは妻も同じなんだろう。私相手に駆け引きしたくないから真っ向から当たってくる。そういう意味では似たもの同士なんだろうな。
現在、本当は髪を切ってもらったりしているはずの、次男がテスト日で早く帰ってくる
までの貴重な時間なのだが、妻はなんとふて寝している。
1時間前に、もういいやと思って雰囲気悪くしたくないからと珈琲飲むかい？ と聞いたら、あるなら飲むとボソッと返答が帰って来て、いれてくれるなら、でもなく、ありがとう、でもなく、別に飲まなくてもいいけど、あなたがいれてあまるなら飲んでもいいけれど、みたいなその返答にも、多少イラっと来たが、抑え、珈琲をいれて二階に上がると、ふて寝していて起き上がらず、一口も飲まない。
あぁ、あっても飲まないのね、と。
本人もそうしたいのではないのだろう、あれしてあげたい、これしてあげたいと思いながら今日を迎えたのだろうし、今も寝たいわけだはないだろう。
それを見ながら、引っ込みがつかないならやらなきゃいいのに…。子供か！ って苦笑する余裕はむしろできた。
子ども扱いして気を遣って切り替えを促す事も出来るのだろうが、なんかそれもなー、とか思いつつ、今に至る。
どうしてあげたらいいんだろうな。
取り合えず、来年の誕生日プレゼントは、物は何もいらないから一日平和に過ごす。もめない券、にしてもらおう。
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