一冬分の薪が届く。
我が家はメイン暖房が一階のリビングにある薪ストーブで、リビングと吹き抜けにファンを付けて暖かい空気を二階まで上げている。
その為、一年に使う薪の量は相当である。
昨年は、年明けに足りなくなって運んでもらったら雪でトラックを止めるのに苦労させてしまい、今年は一度に全部運んでもらった。
隣のアパートの大家さんの了承を得て、ブルーシートを二枚敷き、そこに積み上げてもらう。ただただ薪の山である。薪も毎年値上がりしており、なかなか金額もかかる。
実益もあるが、やはりお金のかかる趣味である。
取り合えず、見ての通り薪棚迄積んでもらえるわけではないので、自分でせっせと運ばなければいけない。今年は子供たちにお小遣いを渡すことで手伝ってもらう事にした。
もう図体は大きな男三人でせっせと動いて二時間。どうにか積みあがる。子供たちが思ったよりもせっせと動いてくれて、思ったよりも早く終わる事が出来た。父にも声を掛けたが、しれっと部屋に戻って、出て来はしなかった。
80のおじいちゃんがそう動ける訳でもないので別にいいのだが、とは言え、何も手伝わず、感謝もせずのスタンスは、いつもながらに感情を逆なでする。
逆に、子供たちの成長も感じる。
お前たちが自立して、一人だとなかなか辛いなー。しみじみ言うと、長男が、そりゃそうだよー。自立してもこの日だけ帰って来て手伝うんじゃない? と嬉しい事を言ってくれる。
そんな訳はない、と思う。その為に帰って来るなんて事はないだろう。
でも、それはいつか未来の話しで、今の彼らは、そう思ってくれている。
それが、本当に嬉しかった。
今年の薪は乾燥し過ぎなのか、軽く感じたのも気のせいで、きっと、嬉しくてお小遣いを多くあげてしまったのも気のせいである。
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