9 2021/9/6 当たり前に惚気ていたい

 珍しくたたたと家での仕事を終わらせた21時。携帯ゲームでもするかと思い付くが、ゲームするくらいなら小説でも書いていた方が良いのではないかと突拍子も無いことを思い付いた。

 思い付いたが壮大な、又はグッとくるなどその小説に放り込むストーリーをてんで持っていないことにも犬と遊びで噛みつかれながら気が付いたので、仕方ないから妄想に逃げ込む事にする。

 多くの人に共感してもらえると思うのだが、歳をとって割と多くなるのは、思い出という楽園に気軽に逃げ込んで適度にノスタルジックに浸った処でちゃんと現実に帰ってくる知恵を身につける事と、それを進化させてifで妄想を膨らまし、その大体は都合が良すぎる漫画展開の為、現実とのギャップが開き過ぎて馬鹿馬鹿しくなって我に帰る事ではないだろうか。

 私も例に漏れず、小学生の頃に戻れたら天才少年と呼ばれるだろう妄想や、高校の頃に戻れたらIT系の株を買いまくり生涯年収を稼いでしまう妄想する事がある。

 カッコいいけれど住むにはドキドキし過ぎて思う落ち着かない家や、ダイエットしなくてもそもそも腹の360度周りに要らないオプションが付いていない体、訳のわからん相手に付き合う必要のない気ままな仕事。

 しかし、妻には出会わなければといつも思う。今まで他の恋愛をしなかったのではないし、彼女達を嫌いで別れた事もない。

 だが、彼女達の誰かとのifを考える事はない。豪邸に住んでも、むちゃスタイルが良くなっても、結婚して家族を作るのは、今の妻だ。

 愛が何かなど、今語る言葉はない。

 これを惚気だと言うのであれば、そうかとなるが、私にとって当たり前のことなのだ。

当たり前に惚気ていたい。いつまでもそうありたいと思う。

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