2024/2/14 偶然の水抜きと冬の露天風呂

 バレンタインデーである。何のかんの言いつつも、どうにか妻からのチョコを頂き、チョコと珈琲の愛称は抜群であると再確認する。

 最近色々あり過ぎて、なのか、ただ単に歳なのか、食べ過ぎて盛大に腹を下した。下り過ぎて夜中にトイレに駆け込む次第で、妻に言われて喧嘩しかけた挙句に消化器内科に行かされることになった程だ。

 どうにかなったと思ったら、起き抜けの次男に「痩せた?」と驚かれて、うそぉ、と思って測ってみたら66.7㎏だった。最近サボっていて69㎏に戻っていたので2㎏以上落ちた事になる。まぁすぐ元に戻るのだろうが、格闘家の軽量前の水抜きってこういう事なんだと思う。

 10年ぶり位に見た66㎏台なのでこれを励みにまた頑張ろう、と一瞬思うのだが、和室を長男の部屋に改造してしまったため懸垂器が次男の部屋に移動されており、わざわざ思春期男子の部屋に突入してまで数回しかできないぶら下がり姿を見せたくはないと思うとすぐに大きくなった気は萎んでいく。

 気が大きくなると言えば、今年は暖冬で雪が少ないのだが、弘前出張の時、久々に大雪になった。何故か予約が取れるようになったドーミーインで、サウナ後の露点風呂に出た時の気の大きくなり様ったら凄かった。

 弘前のドーミーインの露天風呂は津軽三味線が鳴っている。激しい津軽三味線に乗せて裸一貫堂々と大雪の中、ドカッと椅子に座る。

 想像して欲しい。周りには誰もいない。体からは私の魂の熱で雪が解け、煙になって登っていく。じゃかじゃんじゃん三味線が唸りを増す…。

 暫くして魂は冷静さを取り戻し、寒さを感じる直前に風呂に飛び込む…気持ちで入る。冷たくなった肌がピリピリと反応し、顔をタオルで覆うとタオル越しにも雪が落ちて当たっているのが分かる。ふわーっと意識が溶けて行く。

 これだから冬の露天風呂はやめられない、のだが、なぜ、他の人は露点に来ないのだろう?

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